高配当株投資は、配当金という「不労所得」を得ながら、資産形成を目指せる人気の投資スタイルです。しかし、闇雲に銘柄を選んでしまうと、減配や株価下落のリスクも…。そこで今回は、初心者でも失敗しない高配当株の購入ルールを、具体的な数字を交えて解説します!
高配当株投資とは?メリットと注意点
まずは、高配当株投資とは何か、そしてそのメリット・注意点を押さえておきましょう。
高配当株とは、株価に対して配当金が高い割合を占める株式のこと。配当利回り3.5%以上を一つの目安にすることが一般的です。
【高配当株投資のメリット】
- 配当金で安定収入が得られる
- 長期保有で複利効果が期待できる
- 株価下落局面でもインカムゲインが得られる
【高配当株投資の注意点】
- 減配リスク:業績悪化で配当が減る可能性
- 株価下落リスク:高配当でも株価下落リスクは存在
- 業種偏重リスク:金融、エネルギーなどに偏りやすい
こうしたリスクを避け、メリットを最大化するために、次に紹介する3つの購入ルールを活用していきましょう。
【高配当株購入ルール①】優良企業のみ選定(EPS重視)
高配当だからといって業績不安な企業を選んではいけません。まず最も重要なのは、EPS(1株当たり利益)が安定している優良企業を選ぶことです。
EPS(Earnings Per Share)とは?
企業の利益を発行株式数で割った数値で、1株あたりの稼ぐ力を示します。
チェックポイント
- 直近5年のEPS推移をチェック
→ 右肩上がり、もしくは安定しているか?
なぜEPSが重要なのか?
EPSが安定していれば、企業が安定して稼ぎ続けている証拠です。稼ぐ力があれば、配当も安定しやすくなり、減配リスクを減らすことができます。
✅ 【ポイント】
EPSが安定していない銘柄は、どんなに配当利回りが高くても除外しましょう。
【高配当株購入ルール②】配当利回りは「過去3年最大レンジ」付近
次に見るべきは配当利回りです。
配当利回りとは、株価に対して配当金がどれくらいの割合かを示す指標です。
- 配当利回り(%) = 1株あたり配当金 ÷ 株価 × 100
チェックポイント
- 過去3年の配当利回り推移
→ 過去最大レンジ(高水準)に近いか?
なぜ「過去3年最大レンジ」が大事なのか?
例えば、過去3年間で配当利回りの最高値が5.0%だった場合、現在の利回りが4.8%なら買い場に近いと判断できます。逆に、3%程度なら割高水準かもしれません。
株価が下がったタイミングは、配当利回りが高くなるため、割安に仕込む絶好のチャンスになります。
✅ 【ポイント】
過去3年で最も高い配当利回り水準に近いかどうかを必ず確認しましょう。
【高配当株購入ルール③】PER・PBRは「過去3年最小レンジ」付近
最後のルールは、PERとPBRの水準をチェックすること。
- PER(株価収益率)
→ 株価が1株あたり純利益の何倍か - PBR(株価純資産倍率)
→ 株価が1株あたり純資産の何倍か
チェックポイント
- PERは低いか?(目安:10倍以下)
- PBRは低いか?(目安:1倍以下)
- 過去3年の最小水準に近いか?
なぜPER・PBRが大事なのか?
PER・PBRが低いということは、利益や資産に対して割安だということ。過去と比較して最も割安な水準に近い場合、株価の下値リスクが小さくなります。
✅ 【ポイント】
過去3年間のPER・PBR推移を確認し、最小値に近い銘柄を狙いましょう。
高配当株投資で生き残るコツ:長く続ける
ここまで紹介したルールを守っても、短期で成果を求めないことが大切です。
- 景気後退期は株価も配当も下がる
- 増配を重ねて大きな資産になるには時間がかかる
だからこそ大事なのは…
✅ 「長く続けること」
株式市場は上がったり下がったりを繰り返します。しかし、時間を味方にしてコツコツと配当を再投資し続けることで、資産は着実に増えていきます。
配当再投資の効果を最大化するためにも、継続することが最大の武器です。
まとめ|ルールを守って堅実に資産形成しよう
高配当株投資は、正しいルールを守れば資産を堅実に増やせる投資法です。
✅ 【本日のまとめ】
- 優良企業(EPS安定)を選定
- 配当利回りは過去3年最大レンジ付近
- PER・PBRは過去3年最小レンジ付近
- そして、長く続ける
これらを守れば、焦ることなく着実に配当生活に近づいていけるでしょう。
あなたもぜひ、ルールを守って高配当株投資をスタートしてみてくださいね!
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